2018年11月18日日曜日

ホイール脱着方法解説(フロント編)

今日はフロントホイールの脱着方法について。
以前自転車店でアルバイトしていたときには、納車時の説明としてフロントホイールの脱着を教えていたのですが、これ、初心者には結構難しいみたいなんですよね。
1回で覚えられる人もほとんどおらず、納車後一度も外したことがないという人も多いようでした。また、外してみたけど付け方がよくわからずタイヤの向きが逆であったり、クイックリリースが変な方向を向いていたり、きちんとしまってなかったり・・・ということで、フロントホイール脱着について書いてきます。

(1)まずは外し方。ブレーキを緩めます。
(i)キャリパーブレーキの場合。
写真の黄色の部分のレバーを上に上げて緩め、シューの間の感覚を広げます。
(ii)Vブレーキの場合。
左のアームを右方向に押しながら(黄色矢印)、ワイヤーの方を左に引き(青矢印)、ワイヤーを外します。
それからこちらはロードのVブレーキですが、
同様に黄色矢印のように押し、青矢印のように引いてワイヤーを外します。
(2)次にクイックリリースを緩めます。

レバーを開いたら、反時計回りにレバーを回します。このとき、反対側を押さえていないと一緒に回ってしまうので、手で押さえるようにしましょう。
 下の写真のようにフロントフォーク先端についている脱落防止の爪より広がれば外れます。
(3)右手でタイヤを押さえ、左手でステムやハンドルを持ち上げると簡単に外れます。

(4)次は固定の仕方。ホイールを元のようにフロントフォークにセットしたら、まずはブレーキを元に戻します。キャリパーブレーキの場合、上に上げたレバーを戻します。Vブレーキの場合、外したワイヤーを付け直します。この作業を忘れるとブレーキがキャリパーブレーキの場合ブレーキが緩くなる、Vブレーキの場合ブレーキが効かなくなるので忘れないようにしましょう。

(5) クイックリリースを締めていきます。
左側を手で押さえながら、右にあるレバーを時計回りに回し、締めていきます。
軽く手で持ち上げて、レバーが地面と水平な角度で止まるくらいが目安です。
ホイールが真ん中に入っているかを確認する必要がありますが、その前に一度レバーを閉めてみて、クイックリリースの硬さを調整します。
まずは、レバーを倒す場所を決めます。
レバーは後ろ、または上を向くように倒してください。

下の写真のように前や下を向くように倒してはいけません。路肩や他の自転車の車輪などに当たってレバーが開いてはいけませんので。

かなり力を入れ、なんとかレバーが閉まれば十分な硬さです。
もし硬すぎて閉まらない場合、またはゆるすぎる場合は左側を回して微調整します。
このとき、右側のレバーを回して調整しようとする初心者の方が多いですが、レバーを回してしまうとレバーを倒す角度が変わってしまうので、左側を回して調整するようにしてください。

(6)硬さの調整ができれば、ホイールがまっすぐに入るように調整します。
下の写真のように左手でスポークを持ちます。
 下の写真の黄色で囲った、リムとブレーキシューの間の間隔を見て、左右で等間隔になるところに持っていき、クイックリリースのレバーを閉めます。このときのコツですが、タイヤに鼻をつけるようにして右目で右のシューを、左手で左のシューを見るようにするとやりやすいです。

 以上のようにしてフロントホイールは脱着できます。
リア版はまたの機会に。






自転車整備シリーズ
フロントディレイラー調整
リアディレイラー調整
フロントホイール脱着


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