2018年11月7日水曜日

自転車のリアディレイラー調整方法

フロントディレイラー調整に引き続きリアディレイラー(RD)の調整方法を解説していきます。
自分でやるときはこの順番通りに必ずするというわけではありませんが、説明ということで一応順番を付けて解説していきます。


はじめに今回の解説で使うネジ類の説明です。
下の写真でHigh、Lowと書かれているのがHigh(トップ)側、Low側での可動範囲を調整する調整ネジです。これはRDの可動範囲を調整するストッパーです。その下の黄色い丸で囲まれている部分は、ワイヤーテンションを調整するテンション調整ボルトです。High側のストッパーの上にあるネジは「Bテンション調整ボルト」というものですが、今回はこのネジを使った調整は無視することにします。また機会があれば解説します。

また、RDについている歯車をプーリーと呼び、上のプーリーをガイドプーリー、下のプーリーをテンションプーリーと呼びます。



① まずHigh側のストッパーを調整します。
まずフロントをアウターに、リアをトップギアにします。
High側の調整ネジを回し、トップギアのギア板の外側の真下にガイドプーリーが来るように調整します。調整ネジを右に回す(締める)とストッパーにより、RDのトップ側の可動範囲が狭まります。つまり、RDのプーリーが内側(車輪側)に移動します。左に回す(緩める)と可動範囲が広まります。つまり、RDのプーリーが外側に移動します。
もし、プーリーが真下より左に入っており、調整ネジを 左に回してもプーリーの位置が動かない場合はワイヤーのテンションが高すぎます。その場合は、テンション調整ボルトを左に回してテンションを下げてください。ストッパーを緩めた状態でテンションを下げるとプーリーの位置が右に移動します。真下より右に移動したらストッパーのネジを締め、真下に来るように調整してください。
ひとつ注意事項ですが、プーリーがギア板(の外側)の真下にあっても調整ネジが緩みすぎているとストッパーが効いていないことがあります。ストッパーが効いていない場合、トップに変速したときにチェーンが外側に落ちることがあります。軽く調整ネジを回してみて、プーリーが少しだけ動くか確認してみてください。そこでプーリーが動けばストッパーが効いていますが、動かない場合、ストッパーが効いていません。ネジを締め込んでいき、プーリーの位置が動き始めるギリギリまで締め込んでください。




②次にワイヤーテンションを調整していきます。ギアを2番めに重いギアにセットし、クランクを回していきます。2番めのギアに変速しない場合はテンションが緩いのでテンション調整ボルトを左に回し、2番めのギアに入るまでテンションを上げていきます。逆に、3番目のギアに入りかける、または入ってしまうような状態だとテンションが高すぎますので、テンション調整ボルトを右に回し、テンションを下げます(めったにありませんが)。
次に1段ずつ変速をしていきます。ギアを軽くしていき、変速しづらいようだとテンションが低いので、テンション調整ボルトを左に回しテンションを高めます。ギアを重くしていき、変速しづらいようだとテンションが高いので、テンション調整ボルトを右に回しテンションを下げます。何度かギアを変速していき、このようにテンションを調整していきます。
テンションを上げても一番軽いギアに入らない場合、ロー側のストッパーが効きすぎている場合があります。その場合は一旦ロー側の調整ネジを緩め、テンションを調整してください。(ロー側のストッパーが効いていない場合、チェーンがホイールとの間に落ちやすくなるので気をつけてください。)

③最後にロー側のストッパーを調整していきます。
まず、フロントをインナーに、リアをローギアに入れます。
Low側の調整ネジを回し、ローギアのギア板の真下にガイドプーリーが来るように調整します。調整ネジを右に回す(締める)とストッパーにより、RDのロー側の可動範囲が狭まります。つまり、RDのプーリーが外側に移動します。左に回す(緩める)と可動範囲が広まります。つまり、RDのプーリーが内側(車輪側)に移動します。
もし、プーリーが真下より右に入っており、調整ネジを 左に回してもプーリーの位置が動かない場合はワイヤーのテンションが低すぎます。その場合は、テンション調整ボルトを左に回してテンションを上げてください。ストッパーを緩めた状態でテンションを高めるとプーリーの位置が左に移動します。真下より左に移動したらストッパーのネジを締め、真下に来るように調整してください。
ひとつ注意事項ですが、プーリーがギア板の真下にあっても調整ネジが緩みすぎているとストッパーが効いていないことがあります。ストッパーが効いていない場合、ローに変速したときにチェーンがホイールとの間に落ちることがあります。軽く調整ネジを回してみて、プーリーが少しだけ動くか確認してみてください。そこでプーリーが動けばストッパーが効いていますが、動かない場合、ストッパーが効いていません。ネジを締め込んでいき、プーリーの位置が動き始めるギリギリまで締め込んでください。




 最後にもう一度変速をしていき、ストッパーやワイヤーテンションを再確認します。
以上でリアディレーラーの調整は終了です。
今回も詳しい情報はシマノのディーラーズマニュアルで。
http://si.shimano.com/


以上でフロントディレイラーの調整は完了です。

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